仕事ができるって? | 大阪市の創業支援ならコンフロント税理士法人(大阪市北区)(旧衣笠・いまい合同税理士事務所)

仕事ができるって?

 

今回は久しぶりに専門的なこと以外のことを書きたいと思います。これは私が社会人なりたての20代の頃から、常々思ってきたことです。しかし、若い頃には口には出せないし、ましてや文字にするなんてとんでもないことでした。40歳を目前にして、そろそろあえて文字で残しておこうと思った次第です。自分への戒めやプレッシャーをかける意味もあります。

 

今回のテーマは、世間で言う「仕事ができる人、できない人の基準」についてです。これについて、私の考えを短く言いますと、業種、経験に関係なく答えは一つだと思っています。それは、「メモ魔で、ホウレンソウの早い人かどうか」だと思います。逆に言いますと、基準はそれだけだと思います。PC能力が高いとか、話すのが得意とか、頭が良いとか、物知りとか・・・そんなことで調子に乗っている人は多いですが、そういう人でも「メモをとらなくて、ホウレンソウの遅い人」は仕事ができないと言っていいでしょう。少なくとも私は一緒に仕事はしたくない典型です。

 

「〇〇に電話する」「〇〇を購入する」「~について調べて連絡する」「帰りハガキをポストに入れる」とかこまめにメモを取る人は、相手に安心感を与えると思います。自分のお願いしているちょっとしたことでも忘れ去られる心配がないためです。これと、ホウレンソウが早い人はある意味リンクすると思います。社内外関係なくちょっとした依頼でも、メモをしているためホウレンソウを忘れる可能性が低くなります。結果、ホウレンソウが早い人になっているのだと思います。例えば、デスクに付箋でメモを沢山残している人などは、大半は仕事ができる人ではないでしょうか。

 

もう1つ補足として付け加えるなら、仕事ができる人とは、「即答できないので、後日ご連絡します」「現在、お調べしています」「忙しいので、後日連絡します」「今考え中です」「内容は確認しました。しばらくお待ちください」などをすぐに連絡する人だと思います。一方、仕事ができない人は、「数日経過後に、バタバタしておりまして、連絡が遅くなりました」と言う人です。そもそも、「バタバタしているから連絡が遅くなる」ということを、すぐに連絡できない人は、仕事ができない人です。社会には忙しいフリをしている人と本当に忙しい人がいると思います。しかし、どんな人でも共通して言えることはトイレには行く時間はあります。つまり、バタバタして連絡が次の日になるなんてことはありえないのです。ましてや喫煙される人で、連絡する時間がないなんて絶対ありえません。それは、多分メモをしていないから忘れていただけでしょう。

 

結論は、メモをとるから、ホウレンソウが早くなるのだと思います。メモなんて取らずにバリバリ働く人がカッコイイという風潮をいまだに感じますが、それはただの仕事ができない人です。人の脳はそんなに優秀ではないと思います。つまり、メモなしでは生きてはいけないはずです。人は、毎秒忘却との戦いだと思います。

 

私は、こういうことを右も左も分からない銀行員新卒1年目の頃から考えていました。その頃にこういうことを話しても誰からも相手にされないと思ったので、「仕事ができる人」をはき違えている先輩、上司を心の中でバカにしていました。ただ、私基準の仕事ができる人は、なぜかみんな出世できていなかったので、私は銀行を退職しました。派手な実績をあげるお調子者ではなく、どんな小さなことでもこまめにメモをとってこまめにホウレンソウを行うような人がしっかり評価される社会であるべきです。これからも、私は、独自基準の「仕事ができる人」と一緒に仕事をしていきたいと思っています。

 


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