税理士を選ぶ際のポイントについて | 大阪市の創業支援ならコンフロント税理士法人(大阪市北区)(旧衣笠・いまい合同税理士事務所)
皆さん、税理士はどんなことを基準に選ばれていますか?
必要になる場面は絶対に訪れるものの、専門的なことだけあってどう選んだらいいかわからないかもしれません。
どういったポイントに気をつければ良いのか、税理士である私の目線から解説していきます。
ポイント①親身になって相談してくれるか?
これは税理士選びで最も気をつけなければならないポイントです。
なによりも、話をしっかり聞いてくれる税理士を選ぶことはとても重要なのです。
従来の士業は権威モデルといい、最低限の条件、要件を聞いたら一方的にどういった対応をするか、どうするべきかというのを提示するという形が主でした。
これは、士業はあくまでも専門職であり、顧客に対して提案を行うもの、という考えが根強くあったからです。
ただこれも近年問題視されてきており、顧客と対話を重ねていくうちにどういった対応をすべきか、どのやり方が最も効率がいいかという条件をすり合わせていくという考えに変化しつつあります。これを、対話型モデルと呼びます。
一方的に提案をするだけでは、なかなか問題が解決しないこともあります。特に税理士選びにおいては、似たような案件に対して画一的な対応を行ってしまう税理士さんも多いものです。
近年見直されつつあるといえど、権威モデル的な対応をしてしまう同業者もまだ多くいます。だからこそ、対話を重視してくれる、きちんと話を聞いてくれるというのは、重視するべきポイントと言えるでしょう。
ポイント②対応が早い、丁寧
これは先程の相談に乗ってくれるか?とも共通しているのですが、対応がしっかりしているかどうかも大事な点です。
税理士の中には、税理士業務が顧客相手の接客業であるという意識が、低い方がたまにおります。
これは士業全般に言えることでもあるのですが、秘書を含めた事務所としての応対は重視すべきでしょう。
なぜなら、そうした対応があまり良くないところは、顧客を後回しにしていることも多く、確定申告前の繁忙期などになると、さらに遅くなる危険性があります。
そうした対応を待っている間こちらの業務が止まってしまうので、なるべく避けたいところです。
もちろん、お客様は神様的な偉そうな態度は厳禁です。あくまで対等な立場で対応してくれるところを選びましょう。
ポイント③税務署よりの態度をとっていないか?
特に節税などについて相談したときに、あまり熱心になってくれない税理士にこの傾向が強いです。
なぜ税務署よりの態度を取りがちかと言うと、税務署の言うことに反発するのにはそれなりの知識とエネルギーが必要だからです。
なので、いざというときの責任を回避するために税務署の立場に近いアドバイスしかしない税理士もいらっしゃいます。
しかし、こちらもなるべくしっかりと対応してもらいたいものですから、特にこちらの事業などについてしっかりと把握をして、適切な手段を提案してくれる税理士の方を選びましょう。
どうやって税理士を探したら良いか?
では、そのような税理士をどう探したら良いのでしょうか?
一番いいのは、知人から紹介してもらうことです。
特に、税理士の知り合いがいれば、その方に他の税理士を紹介してもらう、というのがベストです。
なぜなら、税理士にも専門性があります。スタートアップ段階の資金調達に長けた人など、今自分が必要としている問題に対し、どの人が専門的かというのを税理士さんはよく知っています。
またいわゆる悪徳税理士もこの選び方だと引きにくいですね。
もちろん、税理士の知り合いなんていない方も多くいらっしゃると思います。
その場合は、知り合いに税理士との付き合いがある方からの紹介に頼ってみてもいいでしょう。何より、人柄や対応がいい税理士を選ぶことができます。
ただ本人が税理士でない方からの紹介は、その方自身に専門的な知識がないので、自分に適した分野の人かわからないデメリットもあります。
最初の応対のときに、素直に「こうしたことをしたいのですが…」としっかりと確認しましょう。
最も一般的な探し方はインターネットかと思います。
有益な探し方ではありますが、少し心に留めておいていただきたい点をご紹介します。
近年、インターネットでは自信のある分野を取り上げ、「〇〇に強い」と紹介しているサイトもありますが、これは本当に信頼していいか少し疑問が残ります。
なぜなら税理士業も商売ですから、他との差別化で記載しているケースも多いのです。言葉を鵜呑みにせず、実際の対応を確認しましょう。
またポータルサイトは多額の掲載料が必要ですから、載せていない税理士さんも多くいらっしゃいます。ポータルサイトに載っていなくても良い税理士さんは大勢おられるということも、覚えておくと良いですね。
最後に
まずは距離的に無理なく相談に行ける範囲の税理士を探し、最初の応対で人柄を見ることが重要です。
有名な先生だから、ということで探すのではなく、何より親身になってくれる人との付き合いを構築することを気にするべきでしょう。
顧問契約などを結ぶと数十年単位の付き合いになることも多くありますから、自分が会話していて信頼が持てる人だと感じることができなければ、他の方に相談し直してみるということも大事です。
事務所への距離が近い税理士を選ぶというのも、重視するポイントかもしれませんが、
人として距離が近いと感じる税理士を選ぶというのが最も気をつけなければいけないポイントだと思います。