安全セミナー | 大阪市の創業支援ならコンフロント税理士法人(大阪市北区)(旧衣笠・いまい合同税理士事務所)
先日、梅田で開催された「安全セミナー」というものに参加してきました。JR西日本主催のセミナーで、今回は片平敦氏の講演が行われました。そうです。関西テレビ報道ランナーでお馴染みの天気予報士の片平さんです。私がたまたま電車の吊革広告で発見し、応募をしたところ見事に当選しました。私の妻が幼少期より大ファンだと聞いていたため、とても良いプレゼントになりました。私も、片平さんの人柄や醸し出す雰囲気に憧れのようなものを持っており、とても楽しい時間を過ごすことができました。
講演は約2時間みっちり行われ、昨今増加している災害に対する心構えやいのちを守るための情報について話されました。間、お得意のダジャレも入って、緩急のある口調がとても印象に残りました。横では妻が、メモを取っていたのがそれ以上に印象に残っています。私は、メモはとっておりませんが、一部印象に残ったことを共有させてもらいたいと思います。
日本の天気予報や防災情報については、世界の先進国諸国と比較し、大変優秀だそうです。しかし、どれだけ質の良い情報をあっても、それを受ける側に心がないとその情報は生かされません。情報発信を行う人、それを伝える人、そしてそれを受け取る人の間に信頼がない場合は、その情報は機能しません。ここに更に、「こころ」が伴うことで多くの命を災害から守ることができます。大切な自分の命、大切な人の命、地域の人々の命を自分達で守るんだという「こころ」が必要です。2018年に発生した西日本豪雨は、60年に1度とも言われていますが、今年の暖冬気象含め、昨今の異常気象を鑑みると、それは60年に1度ではなく30年に1度、もしくは10年に1度の頻度になる可能性は大いにあります。異常な地球環境をすぐに正常にすることは、不可能であるため災害頻度が上がる現実に逆らうことはできません。そこで、一人一人が積極的に災害から命を守る方法を考え、備えを行うことが必要になります。自らの周囲の事情・状況を知る方法としては、「ハザードマップ」の活用が重要です。自宅周辺の災害リスクを知ることから対策はスタートします。2017年からは、大雨災害の「危険度分布」の運用が始まり、リアルタイムで危険度を色で見ることができます。また2019年からは防災情報の警戒レベルを5段階の数字で表すことになりました。避難勧告や大雨特別警報などの単語では、事の重大さが伝わりにくいため、数字を併記するようになりました。警戒レベル3もしくは4で、逃げる必要があります。自分は大丈夫という気持ちを捨て、逃げる勇気を持つことが重要です。
片平さんが何度も仰っていたことは、自分や大切な人の命は、自分達でしか守れないということです。国も地方も天気予報士も残念ながら無力であるため、一人一人を直接お守りすることはできないと仰っていました。しかし、気象技術者や行政機関などは、命を守るため全力でサポートをしますとも仰っておりました。
皆様、今後は片平さんがテレビで語気を強めて発せられるメッセージを見逃さないようにしましょう。片平さんは、被災地域にも自ら足を運ばれて、日々災害の研究をされています。信頼できる天気予報士であることは間違いありません。ちなみに、この日の雨予想は天気予報できっちり当てていたそうです。講演時間が5分押したことについて、最後まで壇上でペコペコと謝罪されていた人柄に触れ、私も妻も更に片平さん愛が強くなりました。