とりとめのないこと | 大阪市の創業支援ならコンフロント税理士法人(大阪市北区)(旧衣笠・いまい合同税理士事務所)
最近は、もっぱら映画デートをしています。理由は、3月で学割が終わるからです。
現在38歳、2年間の大学院生活もついに終わります。ホッとしていますが、一方で、一切学割を使ってこなかったことに気づき、かなり焦っています。
2年間、さすがに学割を使う習慣が定着せず、あらゆる場面で活用を忘れてきました。私は、明らかな不正を毛嫌いしますが、当然の権利の行使については大好物な性格です。ということで、学割行使の部分だけ、2年間やり直したい気持ちです。
前置きはこのくらいにしまして、最近見た映画で、「七つの会議」という作品を紹介したいと思います。
現在絶賛公開中の映画なのであまり詳細には書きませんが、一言で言いますと非常に面白い作品です。
原作は、池井戸潤さんの書籍で、非常にメッセージ性の高い作品です。
大企業やその子会社、下請会社、それぞれの会社の経営者やサラリーマンやOLを描くことで、日本人の強み、弱みを見事に表現しています。
特に日本人の弱みが露わになっています。昔ながらの侍の精神は、現代のビジネスシーンにおいては、決して強みにはなりません。「集団の原理が優先されること」「決して群れから出ようとしないこと」こんな、かつての日本人の強みが、諸外国から見ると、弱みにしか見えないのだと思います。「団結して、全員で乗り越えよう。死ぬ時はみんな一緒だから」の侍精神は、集団スポーツではマッチするのかもしれませんが、ビジネスではむしろ色々な危険をはらむ原因になっているのかもしれません。
個人的には、スポーツの世界でも、侍精神を全面に出すのはどうかと思っています。侍のイメージは、綺麗にカッコよく散るという感じなので、特に勝ってなんぼのプロスポーツには一番ふさわしくないと感じます。「侍ジャパン」というネーミングは、世界中に日本の弱みをアナウンスしている表現だと思います。「群れないと何も起こらない」「結局最後はカッコよく全員で散って、賞賛される」こんな日本人の弱点をある意味うまく表現している言葉が、「侍ジャパン」だと思います。ちなみに、これは好みの問題ですが、「なでしこジャパン」というネーミングは大好きです。
私は職業柄、このような作品に引き込まれるのかと思ったのですが、一緒に行った彼女は私以上に大絶賛だったので、誰が見ても面白い作品だと思います。そして何より最後はスッキリした気分になれる作品です。ただ、この作品に登場する悪役に類似する気質の人が見ても、作品の良さやメッセージに気付けないのかもしれません。皆様も是非見て頂きたいと思います。そして感想を聞かせて下さい。
ところで、最後に本当にどうでもいいことですが、学割映画チケットは自動購入機で購入し、映画館に入る際も学生証の提示を求められたことはありません。これは、スタッフの怠慢なのか?私の見た目なのか?彼女の見た目なのか?徹底した性善説で確認しないマニュアルになっているのか?謎です。ただ、不正は大嫌いなので、4月からは正規の値段で映画を見ます。